ウクライナでの日々

いつもお世話になっております。関東営業所です。
ロシア軍の軍事侵攻が数週間経過しても収まる気配が見えない中、日本への避難民の報道もあり、今や日本でも知らない人がいない国『ウクライナ』。
実は当社の取引先があり、ヨーロッパの営業を担当している筆者もこれまでに4回訪問しました。今回はそのウクライナへの出張時の様子をご紹介したいと思います。
(冒頭の写真はウクライナの教会です。ウクライナのキリスト教は正教会に分類され、ドーム型の屋根や、クリスマスが1/7というのが特徴的です。)
報道では本当に痛ましい被害の映像が紹介されていますが、もちろん本来のウクライナは、独自の文化に誇りを持った本当に美しい国です。筆者が出張の際に撮った写真で、その魅力をお伝えしたいと思います。
こちらは何でもない風景写真のようですが、実は奥の山の向こうは隣国ポーランドです。
ウクライナとポーランドは、民族的、言語的なつながりが強く、このように普通に国境を間近にするとその関係性を実感します。当社のお客様も含め、ウクライナ西部ではポーランド語とウクライナ語、両方を話す人も珍しくありません。このような隣国と関係性は、国境を持たない我々日本人にはとても新鮮に感じます。
ウクライナと言えば、やはり「寒い」というイメージがある人も多いのではないでしょうか?そのイメージ通り、2月に訪問したこのときのリヴィウの気温はなんとマイナス27℃!その分、ウクライナの人々は心が温かいです。
こちらはイヴァノフランキフスクという街です。
ウクライナの西部でリヴィウに次いで人口の多い都市で、当時はマンションの建設ラッシュで大変活気を感じたことを覚えています。町の入り口にある教会も素敵な雰囲気でした。
また、ウクライナでも日本食は人気で写真の『歌舞伎』という店が日本食レストランです。ウクライナに限らず、遠く離れた地で日本食が受け入れられる光景は、日本人としてやはり嬉しく、出張の疲れも吹っ飛びます。
次はウクライナ料理の代表格、世界三大スープの『ボルシチ』です。
ボルシチはロシア料理と思っている方も多いと思いますが、(筆者もそうでした。)実はウクライナの伝統的料理なのです。
ビーツの赤色が特徴のこのスープ、食べたことがある人は分かりますが、ちょうどいい酸味が効いてとてもおいしいです。とりわけ、写真にもあるように、生クリームは絶対に外せない具材です!
そんなウクライナで使われている当社の製品、なんとそれは『繊維壁』です!
日本では見ることが少なくなってしまった繊維壁ですが、実はヨーロッパでは未だに人気のある製品です。ウクライナでも繊維壁の質感、デザイン、機能性が評価されていて、たくさんの建物の内装に使われています。
この写真はキーウ(キエフ)のレストランで採用されたものです。このような施工事例は「貿易の仕事をやっていて良かった!」と思える瞬間です。
如何でしたでしょうか?
ロシア侵攻が始まる前のウクライナは、我々と同様、普通に働き、食事をし、余暇を楽しんでいる国でした。当社のお客様も私達と同様に、壁材の営業活動を行い、職人さんは普通に壁材を塗っている毎日でした。それがこのわずか数週間で失われてしまっています。(お客様の無事は確認できています。)
「どんな国にも自由に行き来ができる。」
「どんな国でも仕事ができる。」
「どんな国の人とも普通に話ができる。」
そんな、これまで当たり前と思っていたことが、今は本当にかけがえのないものだと実感しています。平和な日が一刻も早く訪れることを懇願しまして、今回のブログを終えたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
投稿者:関東営業所